2塁牽制まとめ【2023年春/決定版】

雑談

牽制の【目的】

いよいよ横浜スタジアム行きの切符を賭けた全日本少年県大会が始まります

ここまで怒涛の県外遠征(強化試合)を行い、改良すべきと感じた2塁牽制について記録を残しておきます

【方法】はもちろん、中学生にも理解できるよう分かりやすい表現で【対象】を決めてあります

本日、選手達と確認した内容についても備考として記載します

ぜひ1・2年生でも練習で取り組んでみてください(対外試合では禁止プレーもあります)

それでは本題に入ります

牽制の目的は以下の3つです(1・2年生は選手に聞いてみてください)

  1. アウトにする
  2. リード幅を小さくする(一本で返さない/ワンバンで走られない)
  3. スタートを切られないようにする

ちなみに、トップチームでは、対外試合を行っていて【3盗】を許す場面はほぼありません

しかし、1.アウトにする をクリアするには改良が必要と感じたため、重点的に練習しました

アウトに取れない2塁牽制は、見ていて「全然面白くない」と思いませんか?

サインは割愛しますが、仕組みは全て公開します

3秒(ショートカウンター)

【対象】ピッチャー(以下、P)がセットして、ランナーを見た瞬間に「リード幅を大きく広げるお調子者」

【方法】セット後、Pは1・2秒間を置いて(距離を出てもらうため)からランナーをチェックする

 ショート(もしくはセカンド)はランナーが出るタイミングに合わせて、ベースへ入る

 Pが投げるタイミングは「自己判断」、ショート(以下、6)・セカンド(以下、4)と合わせる練習は必要(それぞれによって、ドンピシャになるタイミングは異なります)

 シンプルだけど、「無駄に動くランナー」はこれで十分アウトにできます

 まず最初に極めるのは、このプレーですね

5秒(時計回り)

【対象】3盗を狙っている雰囲気・もしくはPのクイック始動からリードへの移行が早い「せっかち男」

【方法】Pはセットに入った後(約2秒後)、一度ランナーをチェックし、キャッチャー(以下、C)を確認

 Pはセットから約5秒で始動、ランナーがスタート切る可能性も考え、偽投することも頭に入れておく

 6・4はPのターンに合わせて、ベースへ(入らない方はダミー)

【備考】ランナーがスタートする時の対応も考えると4が入るのがベターだが、牽制全体が4に偏らないように6も入れる

7秒(カウンター)セカンド限定

【対象】進塁の意欲が高く(もしくは3盗を狙っている雰囲気)、セットが長いとリード幅が少しずつ広がる「厄介な男」

【方法】Pはセットに入った後、2度ランナーをチェックし、投球するつもりでCを見る→Cの合図で牽制する

 4はPが一回目に入った時に、ダミーで入り、一度、元に位置に戻る(「4離れた」とコーチャーに言わせたい・できればランナーの死角へ)

 PがCを見ている状態、かつ6がランナーの背後へ行った辺りで、ベースへ入る(全力)

 そのタイミングに合わせて、Cはミットを落とす→Pは素早く牽制する

【備考】P・6・4の連携はもちろん、Cの協力が必要になるため、サインの見落としが起こりやすい(6から何かさりげない声掛けなどで防ぎたい)

一発(キャッチャー)球種サイン中 ※以下、対外試合NG

【対象】リード幅が大きいまま、「球種サインを注視するスケベ野郎」

【方法】P・Cがサイン交換中に、6・4どちらかががベースへ

  Cがタイミングを合わせて、ミットを横へ動かし、Pはその合図で素早く牽制する

【備考】2・3塁や満塁などの時が狙い目(警戒心が薄い場合がある)

一発改(ショート)ブロックサイン中 

【対象】6がベース近くでサインを出していても、「警戒心の薄いボーちゃん」

【方法】6はランナーよりもベースの近くでブロックサインを出す

 サインは「事前」と「実行」に分ける(簡単でOK

 「実行」の合図が出た瞬間に、Pは素早く牽制する

【備考】4が入るパターンは事前サインが出た後に死角に入れないこと・足音が伝わりやすいため不採用

以下、1・2塁 ファースト一発(キャッチャー合図)

【対象】満塁・1,2塁で「無駄にリードが大きいアンポンタン/1塁ランナー」

【方法】ベンチから「キーワード」を使った指示を出す

 6はいつも通りブロックサインを出す

 その後、P・Cがサイン交換中に、ファースト(以下、3)がベースへ

 暴投に備え、少し遠回りして、ベースに入るのが理想

 Cがタイミングを合わせて、ミットを横へ動かし、Pはその合図で素早く牽制する

【備考】サインの見落としに注意(さりげない声掛けなど)

ファースト一発改(ショート)

【対象】満塁・1,2塁で「無駄にリードが大きいアンポンタン/1塁ランナー」

【方法】6が通常通りブロックサインで伝達する

 牽制サインを確認した3が少し(サイン2・3個)間を置いて、ベースへ入る

 タイミングを見て、6が合図を出して、Pが牽制を投げる

【備考】通常はセットに入ってからの牽制が多いが、それだと2塁ランナーが準備を整えてしまうため、今回はサイン前の「奇襲」のみとしました

まとめ

牽制やサインプレーは「リスク」も伴います

特に複数のランナーがいる場合の暴投は「即失点」に繋がります

そのリスクを少しでも軽減するために、「外野手との連携」も不可欠です

球種サイン同様に、6・4より牽制サイン(合図)を伝達することにしました

セットに入ってからの牽制時には、6・4ブロックサインが終わった後に合図を出します

セットに入る前に行うサインプレーの場合は、ブロックサインを出す前に合図を出します

外野手はその合図が出たら、牽制の暴投に備えます

その動きを見て、牽制に気づくチームはおそらくないはずです(事前に試合を見られて、気付かれる可能性もありますが)

そういった意味でも県大会は情報戦になりますので、使いところを慎重に考えます

逆の視点からいけば、他のチームのそういった「ヒント」を探し・見抜ける(視点を持つ)集団が「負けにくいチーム」だと思います

1・2年生チームでも練習して、アレンジしてみてください ※私はこの練習で1,5時間遊びました

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