なぜこの記事を書くのか【目的】
リーダーが何を考えているか全員で共有するため
目標達成には、チーム全員が同じ方向を向いて、前に進むことが何よりも重要です
選手、スタッフに私の考えていること全てを公開します
グランドでの活動時間を最大限確保するため〜ミーティング時間短縮〜
春の県大会まで残り「170日」程度、土日祝は残り「50日」もありません
1年生は秋の県大会まで1年を切っています
「何となく過ごしていい時間」は1日もありません
1分1秒を無駄にせず、充実した日々を過ごした上で、「勝負の時」を迎えて欲しいと考え、この記事を書いています
なぜ無得点で敗退したのか〜全力を尽くした負けはダメじゃない〜
秋の県大会(1年生は決勝トーナメント)を迎える上で、「やれることを全てやり切りましたか?」
少ながらず、私は考えられることを全て実行し、最善の状態で県大会準決勝を迎えました
皆さんも「やれること全てを尽くした」と胸を張って言えるのであれば、この負けは「ダメ」ではありません
本当の敗者は「全力を尽くしていない者」です
全力を尽くしたのであれば、この敗戦を受け止め、しっかりと分析して、次に繋げましょう
無得点は監督(チーム作り/方針)の責任〜偶然0点にはならない〜
ブロック代表決定戦、1・2回戦は全て5回コールド(大量得点)で勝ち上がってきました
圧倒的な攻撃力を見せていたにもかかわらず、準決勝で「無得点」になったのは、偶然ではありません
おそらく私がこの新チームを作り上げていく上で、「何か」を間違えています
その「何か」をしっかりと振り返った上で、「準決勝」の分析が意味のあるものになります
よく振り返りでやりがちなのは、「その試合だけ」を振り返ることです
試合の中でのミスや敗因を分析するのは「最後」です ※今回は割愛
運営面の話もあるので、選手の皆さんには難しいかもしれませんが、
どういう意図でチーム運営が行われているかは「知らないより知っていた方が良い」と思い、掲載します
打撃指導・練習の方向性
この新チームは8月中旬から「粘り強さ」をテーマに練習してきました
2ストライクからの打撃では「ノーステップ」にすることや、2-2スタート、1・3塁スタートの紅白戦など、「重要な局面」に絞った取り組みを行ってきたはずです
一方で、個人の打撃練習(フリーバッティング)などはかなり少なく、例年実施する「変化球」に絞った打撃練習は行いませんでした
対外試合(交流戦・公式戦)での成績として、打率3割以上が常時5〜7名、出塁率4割以上が10名以上と例年にないレベルの攻撃力を見せていたことがこの練習になった要因です
対外試合の中で、「ある程度対応できる」ことを見せられただけに、好投手相手にも「なんとかなる」と考えてしまったのが間違いだったかもしれません
交流戦の組み方
先程の打撃成績を見ても、今年は出塁率が異常に高いチームです
打率もチーム平均(スタメン)で3割を超えていきます
ただ、野球は相手のいるスポーツです
この秋に向けては、県外強豪チームとの練習試合などが日程が合わず、実現できませんでした
もしかしたら1・2期生との交流戦で「対戦する価値なし」と判断された可能性もありますが…
「好投手」との対戦経験がもっと積めていれば、その結果によって、練習内容も変わった可能性もあります
正直、秋の練習試合は情報が少ないため、とても難しいです
県内クラブチームとの交流戦がもう少しあってもよかったかもしれません
ただ、クラブチーム同士の交流戦は場所(グランド)の確保の問題があります ※多くのチームがグランド確保に苦戦
自チームの確保しているグランドで実施する場合、他にグランドがなければ、1年生の活動場所はなくなります
そういう意味ではグランド確保についても見直しが必要かもしれません
選手のコンディション・調子の見極め
当たり前ですが、スポーツ選手の調子には波があります
今年の選手たちは、特に波が激しい選手が多い印象です
「思った通りに身体を動かすこと」「コンディンション調整」が苦手である可能性もあります
「調子を保つ」「ベストコンディションを作る」ことに関しての知識や方法を知る必要があるかもしれません
当日の采配・相手チーム
私(責任者)が不在な中、当日の采配は全て打ち合わせ通りに実行してくれました
それ以上に相手チームが良いパフォーマンスを見せたのは事実です
相手もこちらをしっかりと研究し、これまでと違う一面を見せていました
1点、こちらの準備に抜けていたのは「相手投手が自チーム相手にどのような組み立て・対策をしてくるか」についてです
これはどこまで行っても「仮説」の話しかできないため、対策は難しいですが、その視点も必要だったかもしれません
秋はまだ続いている…春に繋げるための残り1大会に
ここまでの記事を読んでいると「かもしれない」ばかりで、歯切れが悪いですが、後から思い付くことを仮に全てをやっていたとしても好転しているとは限りません
むしろ、このチームの良さを消してしまったり、「負ける理由」を新たに作るだけかもしれません
もう一度言いますが、私(我々)はこの秋、最善を尽くしました
上記に挙げた反省の中で、「これはやるべき」と感じる点はどんどん改善していきます
選手の皆さんも敗戦の責任は全て私に押し付け、次に向けて動き始めましょう
まだ秋は終わっていません
ここからはトップチーム残りの1大会について確認していきたいと思います
・東海ジュニアリーグ戦 決勝トーナメント(全国クラブチーム選抜大会東海地区予選)について
これまで予選6試合を戦った東海ジュニアリーグの決勝トーナメントが残っています
この大会は全国クラブチーム選抜大会の出場権を争っている大会になります
決勝トーナメント→クラブチーム全国大会/通称びわこカップ(8月滋賀県) 東海枠3
全国大会の東海枠は3チームですが、この秋は優勝チームのみに出場権が与えらます
予選の順位はまだ未確定ですが、おそらく10位前後かと思います
秋、優勝できる可能性はどれくらい?〜現在地と確率〜
優勝するまではトーナメントで5・6勝する必要があります
おそらく県大会で決勝に進出している2チームも上がってくるはずです
今年の愛知県内クラブチームには剛腕左腕が2名いる情報もあります
なかなか初見で打ち崩すことは難しいですが、春の県大会のことを考えると、この秋に対戦しておきたいところです
おそらく皆さんの力量を考えると、強豪チームと対戦した時の勝率は50%程度です
50%が6試合続いて、全て勝利になるのは、サイコロで6回連続で偶数が出るのと同じ確率です
気になる人は計算してみましょう
県大会準決勝同様、監督不在で東海地区強豪クラブチームに挑む
そして、私は11月・12月も仕事で不在の日があります(複数)
決勝トーナメントは県大会と同様、日程変更はできません
そして、春のことを考えると、あまりチーム戦略を見せたくないのが正直なところです
よって、「個々のレベルアップ」を主眼に置いた上で、優勝を狙う大会にしていこうと考えています
我々が狙うのは「全日本少年軟式野球大会=全日本軟式野球連盟(全軟連)」が主催する大会です
・全日本少年軟式野球大会について(全軟連主催/日本一決定戦)
約170日後に開幕するのが上記の大会(県予選)です
この大会についても確認しておきたいと思います
支部・ブロック代表決定戦(4月)→県大会(5月)→東海大会(6月)→全国大会(8月横浜スタジアム) 東海枠1
県大会4勝→東海大会2勝(1日2試合)
県大会1回戦から6連勝したチームに横浜スタジアムでの全国大会出場権があります
当たり前ではありますが、普通のチームでは、決してたどり着くことはできません
ちなみに、東海4県チーム登録数は以下の通り
東海4県チーム登録数
- 愛知 約400
- 岐阜 約150
- 三重 約150
- 静岡 約200
約900分の1チームです
春に向けての「テーマ」「課題」
春に向けて今すぐ取り組むべきテーマは以下の2点です
逆境を跳ね返す「強い個」の集団を作る
最終回0-5からでもひっくり返せるだけの「強い個」を目指しましょう
春には5-0にひっくり返すだけの「地力」を身につけよう
「数値目標」を決める
- 盗塁タイム(リード4m)
- 3塁打タイム
- アジリティ走(十字)前後左右5m ①上→左→下→右 ②上右下左
- 7m往復走(通称タッチコーン)
- 投球スピード&回転数 3球(テクニカルピッチ使用)
- 変化球(安定したボールが投球できる選手のみ)3球(1球種限定)
- 対角(38.8m)スロー ※タイム測定 3球/暴投は記録なし
- ロングティー(飛距離) ※金属(指定)・ロングバットFF 3球ずつ(50m未満は記録なし)
- トス(正確性)ワンバウンド返し 10m×10球
以上の測定を行い、自分自身の成長を定期的に、確認していきます
メンバー選考の上でもこのデータは参考にします
1年生でも2年生に匹敵する数字を残せば、トップチーム入りします
どんなチームを目指すのか
自分たちの長所・短所を理解する〜ビデオで見る君たち〜
県大会は毎試合、試合後に自チームの試合をビデオでチェックしています
特に準決勝は現地で見れなかった分、しっかり見させてもらいました
客観的に見て、皆さんは「応援したくなる好印象なチーム」です
ベンチも明るく、出場している選手達も生き生きしています
打線も切れ目がなく、どの打順の選手でもしっかりと振ってくる印象を受けました
守備では、要所を抑え、よく野球を知っているチームに見えます
全国大会に出場しても、愛知県代表として恥ずかくないレベルのチームです
弱点は「点が取れそうなチーム」に見えることです
今大会ではよくバッテリーが頑張ってくれました
特に投手陣は経験の浅い選手が務めることが多かったですが、大崩れすることもなく、安定して試合を作ってくれました
野手陣も含め、「鉄壁」に見えるだけの守備力を身につけることが春に向けての「大きな課題」です
部内リーグ戦の実施〜Kリーグ〜仙台育英高校をモデルに
春に向けての方針をスタッフ陣と相談する中で、仙台育英高校(今夏甲子園優勝校)の部内リーグをモデルにリーグ戦を実施するアイディアが出てきました
11月・12月で実施しようと思っていますので、概要を記載します
新たな可能性・人材を発掘することが最大の目的
最大の目的は「投手発掘」、「良い投手は勝てる投手」です
投げ方はカッコ悪くても、ヘンテコでも全く問題ありません(ケガをしそうな投げ方は別として)
打者が嫌がるようなボールを投げられる選手を見つけたいと思ってます
もう一つの大きなテーマは「チーム内競争」です
個人的には、この秋にベンチを外れてしまった2年生5名と1年生に頑張ってもらいたいと思ってます
新たな可能性を発見することを楽しみにしています
12月はグランド2面(4チーム)で部内リーグを実施することも検討しています
独自ルール【1m短縮】〜何のために?〜
バッテリー間(17.44m)と塁間(26.4m)で実施します
打者の体感速度を上げることで、対戦する投手のレベルを引き上げます
走者の到達タイムも早くなるので、守備陣へのプレッシャーを強めます
そして、春を迎えた時に17.44mのスピード感で、全ての選手が正規の距離で躍動することを目指します
冬の徹底的なトレーニングはそのための「栄養」になります
部内リーグでの数値目標
投手・打者それぞれの数値を目標は以下の通りです
・投手目標:常時120キロ越え(野手兼任含む)5名育成
・ストライク率60~70%を常時17mで達成(県大会でのストライクゾーンにて)
・被打率(1割)、K/BB(5以上) 安全なゲームメイクができるバッテリーを育成
・打者目標:打率(3割)、出塁率(4割)、OPS(1.0以上)
奪進塁率(ロケット使用時の進塁等含め)、助進塁率(SG等も加算)を注目視し、チームの勝利に貢献度の高い選手を見つける
OPS(出塁率+長打率)の高い打線でなければ、軟式特有の数少ないヒットの中で点を取れる確率が少ない → OPS1.00以上の打線を目指す!
日本一熾烈なポジション争いを!
この部内リーグは「データ」も蓄積していき、対外試合のメンバー選考の際に活用してきます
「食うか食われるかの世界」の激しい戦いが観れるのを楽しみにしています
データ集計などは、選手でも希望者がいれば、一緒に取り組みたいと考えています
こちらから聞くタイミングがあるはずなので、興味のある選手があれば、立候補してください
ちなみに、仙台育英は測定順位でABCDにレベル別で振り分けたそうです
その中の優勝チームを中心に公式戦メンバーを決めたと記事に記載がありました
県外強豪チームとの交流戦
もちろん、部内リーグだけでは強くなるのも限界があります
この秋に実施できなかった分、県外強豪チームとの交流戦をすでに組んでいます
強いチームに勝つ事こそ、「勝つ」ということです
全勝するつもりで臨んでください
- 12月静岡/東海大翔洋中(23年春全国出場予定)@名古屋
- 2月滋賀/J’boy’s(22年秋県優勝/23年春全国出場予定)@名古屋
- 4月三重/有馬中(22年秋県優勝/23年春全国出場予定)@三重
- 4月京都/京都ベアーズ(22年秋県ベスト4)@京都
戦いはすでに始まっています!
気合を入れて今週末の活動に臨んでください!!
コメント