現在の高校野球界のトップを走る大阪桐蔭高校の西谷先生がよく大会を「山」と表現します
『春のセンバツ大会と夏の選手権は「別の山」』
『センバツの山を登り切ったら、一度下山しなければならない』
この表現を借りるならば、我々は「春の全日本」という山を降り、
再び「大きな山」に登るための準備をし始めなくてはならないということです。
これから登ろうとしている東日本大会と全日本春季予選(以下、新人戦)は全く別の山です。
東日本大会は3年生を中心に、新人戦は2年生が中心になります
チームとして、この2つの山を頂点まで登り、無事に下山するため
その準備をこの数ヶ月、同時進行で行っていきます
どちらかの山の頂点を目指すだけでもとても大変なことです。
さて、どうやって頂点まで登りますか?
この2つの山の「登り方」は異なるのだろうか?
私の答えは半分YES、半分NOです(笑)
以下、解説していきます
まず、半分NOの理由は、山の「難易度が異なります」
2つの大会の日程を見ていけば、その理由が分かります
東日本大会について
真夏の3日間で5試合を行う「超短期決戦」
初日(1回戦)以外の2日間はダブルヘッダーの日程です
もちろん、球数制限/1日100球も適用されます
試合の時間制限は通常より30分長い2時間(を経過したら次のイニングに入らない)となります
おそらく5試合とも7回終了までたどり着きます
つまり3日間で「35イニングを消化」できないと優勝はないということです
全日本春季予選(新人戦)について
支部予選は9月に最大4試合の見込み。
ここ数年はコロナ禍により中学校が辞退する事も多かったですが、
今年は多くのチームが参戦してくると予想されます。
支部予選4試合、ブロック代表決定戦1試合を勝って、やっと県大会の出場権を獲得となります。
県大会は11月3日(祝/木)から4日間で実施される短期決戦です
今年は木曜日に初戦のため、4日間で3試合が実施されます
結論〜投手の必要数が異なる〜
日程を見て分かる通り、東日本と新人戦、どちらの大会にも複数の投手が必要になります。
新人戦では2名でも投げ切れる可能性はあります。
しかし、東日本大会で頂点に立つためには、
ハイレベルな対戦相手に立ち向かえる投手を最低4名準備しなくてはなりません。
準備(鍛え方)が異なることが半分NOの理由です。
半分YESについて
どちらも世代トップクラスのハイレベルな戦いを勝ち抜いていこうと思うと、
「リスク」を負った戦略・戦術を実行しなくては、頂点まで辿り着くことはできません。
この部分は2年連続愛知県大会準優勝(3勝ずつ)の根幹の部分です。
次の記事で「適正なリスクとリターンについて」詳しく解説しますので、本記事では割愛します。
東日本大会の頂点に立つために今、足りない要素
ここまでの「投手の頭数」はもちろん、他にも足りない要素が大きく分けて2つあります
- 基礎体力
- 攻撃力
- 投手の頭数
基礎体力について
- 炎天下の中、35イニングを守り切る
- 全力で声を張り上げ、必死に35イニングを攻撃する
その基盤となる「体力」が求められます
愛知県代表として、覚悟を決めて取り組まなければならない部分です
すぐに得られる要素(能力)ではありません
ここから7月末までは徹底的なトレーニングを行います
食事、休養も含め、もう一度あの楽しい冬がやってきます
ベンチ入りを目指す選手は覚悟してください
攻撃力
5試合全て接戦になる可能性もありますが、
爆発的な攻撃力を身につけることができれば、一気に試合を決めることができます
必敗法の「3B+E」はないに越したことはないですが、野球にミスは付きものです。
取り返せる力がチームにあれば、精神的にもゆとりを持って戦うことができます。
スイングスピードUPやオンプレーン(軌道)の改善、選球眼(動体視力)の向上など、取り組めることは多いはずです。
大会屈指の強力打線として、ノーブルホームスタジアム水戸での打線爆発を期待しています。
新人戦で頂点へ立つ方法について
魅力ある20人→9人を揃える
まずはこれに尽きます。
愛知県で一番激しいベンチ入り争い、スタメン争いを演じてください。
自分がこのチームでどうやって勝ち残るかもっと考えましょう。
強い個の集まりが強い集団になります。
東日本大会に参戦させたいと思うくらいの成長を楽しみにしています。
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