2023年秋「新々チーム始動」成績&測定データ公開〜目標設定の考え方〜

チーム運営

明日からいよいよ「新々チーム」の対外試合をスタートします

現時点での成績と測定データ(11月1,2週目)を公開します

この記事の目的は「目標設定のための基準作り」と「競争における選考基準の公開」です

来春、新2,3年生43名(新1年生約20名も加入しますが)の中で、誰がチャンスを掴むのか、我々スタッフ陣も楽しみにしています

測定データを見ると、大幅にチームが変わる予感もします…

まずは県大会までのスタメン平均データを確認しましょう

対外試合データ(県大会まで)

打撃成績(県大会スタメン/盗塁を含めた)

上記が打撃成績です(成績データは塚○コーチが常に入力してくれていました 感謝!)

全選手の成績は測定データと共に、公開します

それぞれの項目については全て説明すると、記事が長くなるため、用語の意味が分からない場合は自分で検索してください

チーム平均 OPS1.0 BB/K 2.00 出塁率.500 長打率.800 打率.300 wOBA20.00

上記の数字を目標に練習構成とメンバー選考を行います

この秋はベンチから打者へサインを出しても「拡大」「進塁」の2つのみです

「進塁サイン」でバント・内野ゴロ・犠牲フライは全て「犠打」として扱います

春にかけて、対戦する投手のレベルも上がっていきますので、上記の数字を残すのは至難の技ですが、高いレベルで競争すれば、成長率はかなり高くなるはずです

具体的にどの数字を意識して取り組めば良いかは、測定データを見て説明します

投球成績

上記は投球成績です こちらは秋までにミドルもしくは新トップで投げた全ての投手のデータです

チーム平均 WHIP .90 防御率1.50 奪三振率7.00 BB/K .50 与四死球率2.0 初球S .70

投手陣の改善点は、「BB/K」と「与四死球率」です

「ストライクゾーン中で勝負できていない」「空振りを取れるボールが少ない」

上記のような課題が浮き彫りになっています

「狙った時(場面/打者)に三振が取れる」「ボールの質で勝負できる投手」になることを目指しましょう

とは言っても、「ストライク率」が低い投手は話になりません

ストライク率.700 3球で1ボール-2ストライク を作れる投手になれば、BB/Kも改善されると思います

ヒントはまた測定データを提示しながら、説明します

測定データ

全選手(セカンド番号順)の測定データ(項目/偏差値/ 順位)と打撃成績(右側)です

人数が多く分かりにくいですが、自身のデータを確認してください(拡大すれば見れるかと)

1〜3期生で事前に把握しているのは、2年秋の時点で「スイング速度90km」を超えてこないと、好投手(120km超え)と対峙した時に、対応が難しいということ

今回、測定したバットは例年よりも少し軽いバットだったため、「95km」が目安になると思います

春にはスタメン平均「100km超え」ができるように練習してください(130㌔超えを攻略するために)

賢い選手は「スイングスピード以外の測定データにどんな意味があるのかな?」と考えたはずです(いることを願う)

上記は統計処理を行い、相関関係(関連)をチェックした表になります

簡単に言えば、絶対値1.0に近づけば、関連が高いと言えます

個人的に面白いと思った関係性を黄色で示しています

総合偏差値×スイング速度 スイング速度が高ければ、全種目(走・投・打)の総合偏差値が高くなります

総合偏差値×手の最大スピード 手の最大速度が高ければ、全種目(走・投・打)の総合偏差値が高くなります(中度)

スイング速度×OPS・長打率 スイングが高ければ、OPS・長打率が高くなります(中度)

ロングティー(長尺ver.)×打率・OPS・長打率 ロングティー(長尺)の合計得点が高ければ、OPS・長打率が高くなります(中度) 金属バットではほぼ関係なしです

塚○コーチ、これは卒論に使えますよ(笑)※使うなら追加の統計処理で確かめないといけない事があります

【結論】スイング速度・手の最大スピードが上がることで、チーム内での総合偏差値は高まる

    長尺バットをうまく扱えるようになれば、打撃成績が良くなることが示唆された

スイング速度は月1回は測定して、比較していきます

大切なのは、成長率です 自分の成長に集中しましょう

走部門の測定データです

薄い赤の項目は試合での成績になります

3期生が平均的に速かった分、新チームは見劣りするかな?と思いましたが、データ上はさほど変わりはありません

脚力を生かした走塁についてはこのチームの「伸び代」と考えても良さそうです

関連を見ると、測定データの「盗塁走×3塁打走・7m往復走」は高い関連があることが明らかになっています(薄い赤が試合データ)

試合での「盗塁×2・3塁打」にも高い関連があるのは興味深いです

みんな大好き「7m往復走」も「盗塁走・3塁打走」と高い関連があります

冬のトレーニング(朝一ラン)を頑張れば、成果もついてきそうですね

野球は「陣取り合戦」なので、攻守ともにスピード」は最重要ポイントの一つです

ここを極める選手がいても、面白いと思いますよ(自分の武器を見極める)

最後に、投に関する測定データです

試合での記録は投手のみになりますが、「陣取り合戦」を制する上で、守備側の「スピード/抑止力」は非常に重要です

全ての選手に、自分の「他者を制する力」を把握してもらいたいので、チェックをしてください

野手(特に内野)は対角スロー(キャッチ&スロー)が重要データとなります(投手・捕手に負けるな)

上記は測定データと投手成績の関連を表した表です

最も興味深いのは「回転数」と投手成績の関係です

奪三振率・BB/K・初球ストライク率・イニング数に高い相関関係を示しています

反対に、球速とはどの項目も関連がないというデータが出ていますが、

「回転数は球速に比例して向上する」と多くの研究で明らかになっていますので、球速UPを目指すことは間違いではありません(結果的に回転数UP)

この表を参考に、レベルアップを図りましょう(引用/https://hiros-lab.com/revew1/

球速以上に回転数が高い=打者から見ると「ノビがある」と言えます

結果的に、「真っ直ぐを意識させる事ができて、変化球が効果的になる」

空振りを取れる変化球」は自身のストレートに対して、92%程度の球速が必要と言われています

例)直球110㌔→変化101.2㌔・直球120㌔→変化110.4㌔

限りなくストレートに近い軌道(ピッチトンネル)から曲がる(勝手に)必要があります

真っ直ぐを投げなくても、打ち取る方法はありますが、高いレベルでの競技生活を目指すのであれば、回転数の高い「強いストレート」を投げることをトライした方が良いでしょう

まとめ〜目標設定について〜

私が復帰してから、2年生に対して「目標設定に関する話」をよくしていると思います

ヒトは残念ながら「変わりたくない」という本能を持った生き物です(私も含め)

自分の目指すべき座標となる「目標」「達成できそうな位置にある場合」ヒトは本気の努力をすることはないでしょう

「ギリギリ達成できる目標」は達成にこだわるなら現実的ではありますが、「今のやり方」から離れることはできません

「どうやって辿り着くか分からない目標」を設定すると、「絶望して行動できない」もしくは「今までのやり方を捨てて、工夫します」

皆さんには是非とも「辿り着いたら自分がワクワクする目標設定」をして「固定概念を破った発想で、目標に向かって進めるヒトであってほしい」と思います

「目標」はあくまで「座標」です

低い目標を達成するよりも(120%成長)

高い目標で達成できない(400%成長)の方が、辿り着く場所は結果的に高いです

どちらを選ぶかは自分次第です

私は皆さんよりも高い成長率で伸びていく姿を見せていきます

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